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伊豆・伊東の銘菓「ホール・イン」にときめいて~ゴルフボール形のレトロな和洋菓子

海の美景に、温泉に、グルメ……首都圏からも近く、さまざまな魅力が詰まった伊豆には、何度でも行きたくなる吸引力があります。

お土産も種類がたくさんあって、「どれにしようかなぁ」と迷うところ。新旧さまざまなものがありますが、伊豆でハズさない定番のお土産のひとつが、その名も「ホール・イン」です。

三代にわたるファンも多い老舗の看板商品

「ホール・イン」は、伊豆・伊東で1937年に創業した老舗菓子店「梅家(うめや)」の看板商品。添加物や着色料、保存料などは一切使わずに、ひとつひとつ手作りするこだわりの和洋菓子は、三代にわたってのファンも多いそうです。

そんな梅家の代名詞「ホール・イン」は、ゴルフ場が多い伊豆らしく、ゴルフボールをかたどったユニークなお菓子。昭和レトロなフォントで「ホール・イン」と書かれた外箱や包み紙が、なんともいえない味わいを醸し出しています。

「ほろり」ととろけるような餡に驚く

ホール・イン(6個入り:700円)

さて、気になる中身ですが「ホール・イン」は、伊東の良質な温泉でゆでた卵の黄身を使った「黄身餡」をホワイトチョコレートでコーティングした銘菓。和菓子と洋菓子を掛け合わせたようなお菓子です。

包み紙を開けると、表面がつるりとしたまあるいお菓子が登場し、チョコレートの甘い香りがふんわりと漂います。

「ホワイトチョココーティングってことは、けっこう甘いのかな」と思いきや、その予想はいい意味で裏切られることに。

実際に口に運んでみると、極薄で繊細なチョコレートコーティングは甘さ控えめで、中のあんと見事に調和しています。

驚くのは、中のあんのきめ細かさ。口の中でほろりと溶けていくような食感なんです。これが、伊東の温泉でゆでた卵の黄身がなせるわざでしょうか。

和菓子と洋菓子の「いいとこどり」

「ホール・イン」は、和菓子とも洋菓子ともつかない、それぞれの「いいとこどり」をしたようなスイーツなので、コーヒーにも紅茶にも、日本茶にもよく合います。

やや苦めのコーヒーやお茶とペアリングすれば、「ホール・イン」の優しい甘さがいっそう際立つのではないでしょうか。

「2個入り」「6個入り」「10個入り」「15個入り」「20個入り」など個数のバリエーションも豊富。

価格もお手頃なので、伊豆の旅を思い返しながら自宅で食べるもよし、職場などへのお土産にするもよしの、使い勝手の良さも魅力ではないでしょうか。日持ちは、冬は購入日から約2週間、夏は約10日間です。

レトロで味わい深いパッケージも、ゴルフボールをかたどったアイデアも、「ホール・イン」というネーミングも、すべてがなんだか愛おしい。忖度抜きに、「今度伊東に行ったら、またホール・インを買って帰ろう」と思った筆者でした。

梅家
■場所:静岡県伊東市湯川572-87

ピアソン編集部

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