【京都土産】日仏が出会った2色のフィナンシェ「京フランス」が美しい&おいしい!
日本を代表する観光都市だけに、新旧のあらゆるお土産菓子がひしめき合っている京都。今後京都土産の新定番となりそうな、ユニークなフィナンシェがあるのをご存じでしょうか。
それが、京都・パリ友情盟約(姉妹都市)締結60周年を記念して生まれた「京フランス」。
フランス国家最優秀職人章(M.O.F)パティシエのパスカル・モリネス氏と、全国茶審査技術十段の酢田恭行氏が監修した、珍しい2色のフィナンシェです。
「日仏最高合作のお菓子を作りたい」
はじまりは、「京フランス」を販売する普門庵代表の山本さんが、長く愛される新しい京都みやげを作りたいと考えていたことでした。そんな想いを抱いていた2018年が京都・パリ友情盟約(姉妹都市)締結60周年にあたることを知り、「日仏最高合作のお菓子を作りたい」と思うようになったのです。
テーマは「京都の薫るフランス菓子」。パリ発祥でありながら日本人にもなじみがあり、京都を象徴する抹茶とも相性が良いことから、「誰もが美味しいと認める本物の抹茶フィナンシェ」の開発がスタートしたのです。
フランス産高級バターと京都産特選宇治抹茶の出会い
山本さんがありとあらゆる人脈をたどって出会ったのが、2000年にM.O.F(フランス国家最優秀職人章)を受章したパスカル・モリネス氏。M.O.Fパティシエはフランス菓子職人の最高峰レベルで、その栄誉は日本の人間国宝に値するともいわれています。
一方、最高レベルの抹茶を求める中で出会ったのが、歴代でわずか十数人しかいないという、全国茶審査技術十段の酢田恭行氏でした。
パスカル氏のすすめで、フィナンシェの要であるバターはフランス産高級バター「イズニーバター」を使うことに。そして、バターの風味を生かせる香り高い抹茶として、酢田氏から提案されたのが京都産特選宇治抹茶「祥楽」だったのです。
これまでになかった2色のフィナンシェ
パスカル氏に教わった本場フランス仕立てのバターフィナンシェに感動した山本さんは、「本場フランス仕立てのバターフィナンシェと特選抹茶のフィナンシェ、2つのおいしさを組み合わせたフィナンシェを作れないか」と考えるようになります。
そこで思いついたのが、抹茶とバターに分かれた2色のフィナンシェでした。ところが、
機械メーカーに相談しても「実現不可能」との回答ばかりだったため、自社で機械を開発することに。
2色の生地が混ざることなくきれいに分かれるように充填するのは困難を極めましたが、何度も試作を重ねた結果、きれいな2色のフィナンシェを生み出すことに成功したのです。
実食、完成度の高さに納得
抹茶とバターのマリアージュの出会いを象徴するような、深いグリーンとゴールドのパッケージの中には、個包装のフィナンシェが入っています。
袋を開けると、色鮮やかな2色のフィナンシェがお目見え。普通のフィナンシェだと思って袋を開けると、これだけでも大きなサプライズです。
バター部分を口に運んでみると、口の中でバターがじゅわっと溶けていくイメージがわくほど、バターの芳醇な香りとコクがいっぱいに広がります。一方の抹茶部分には、ほろ苦く香り高い、フレッシュな抹茶の魅力がぎっしり。
両方を同時に口に含んでも、決して喧嘩することなく、バターと抹茶がお互いを引き立て合っています。これぞまさに、日仏の高級素材の最高の競演。
抹茶スイーツが好きな筆者は、これまでフィナンシェはもちろん、さまざまな抹茶スイーツにトライしてきましたが、サプライズ性のあるビジュアルも含め、これほど完成度の高い抹茶の焼き菓子には、なかなかお目にかかれません。
「京フランス」は、目でも鼻でも舌でも楽しめる、珠玉の抹茶フィナンシェといえるでしょう。
京フランス
■価格:4個袋 562円、5個箱 756円、8個箱 1,188円、12個箱 1,728円、16個箱 2,268円
■URL:https://fumon-an.co.jp/souvenir/
ピアソン編集部